本日、久しぶりに寄席へ、落語を見に行って来ました。
そこでの噺家(落語家)さんの前振りのネタ(落語本編に入る前の前ネタ)の話。
噺家さんの世界は、結構封建的な階級社会。
前座見習い→前座→二つ目→真打…の順です。
落語家になるのに、最初は真打の師匠に弟子入りして(見習い)始まります。
その見習い時代…
見習いさんの“お仕事”に、寄席に出演する、自分の師匠(真打ち)に、お茶出しする、というのがあるんですね。
ついでに、兄弟子たちにもお茶出し…。
この辺は、舞台人社会の『先輩、後輩』の階級社会ってやつです。
お茶が出て来るようになれば、一人前、というか、偉い人になったというか…。
さる噺家さん、絶対に『見習いさんの出したお茶は、絶対に呑まない』人がいたそうです。
同輩の噺家さんが、訳を尋ねると、こうのたまわったそう。
「オレは見習いの頃、嫌いな先輩に出すお茶に、フケを入れてたんだ」
「あいつら、何するか解らねぇし、何入れられてるか解ったもんじゃないからな」
「……」
どうです?これ…???
何と、逞しい復讐か!?
あっばれですよね~
階級社会の中、表立って“上”に盾突かないけれど、気に入らなければ、解らないように“仕返し”…。
この発想、ちふれは大好き!
人生、この位、図太く生きたいもんです。
ヘタしたら、ゴキブリの死骸でも入れてやりたい相手、いますもんね。
思わず、心に残った話なので、ブログに書きました。
ちふれより