子供の頃からクラシックピアノをやってきて思うんですが、クラシックって…みすぼらしさが無いんですね(笑)まぁ元々ヨーロッパの貴族さま方の音楽文化だったから当たり前と言えば当たり前なんですが…。
精神的なみすぼらしさが無い。精神的に貧困でない、と言うか、豊かなんです。例えば…
クラシック作曲家のモーツァルトのエピソードの中にこんな話があります。
モーツァルトは人生の後半~晩年にかけて、とっても経済的に苦しかったんですね。理由は“パトロンだった貴族達をオペラでおちょくり(フィガロの結婚とかで…ね)貴族達を敵に回し、仕事がなくなったから”(あのー、映画の『アマデウス』でやってましたよね)
ほとんど貧困、というか、極貧の中で亡くなりました。けれどね…
冬に極貧で暖炉で火を焚く為の薪を買うお金もなかった。そこでモーツァルトはコンスタンツェ夫人と(体を温める為に)ダンスをして踊った、というエピソードがあります。
この話、私ちふれ、とっても好きなんですよ。こういう発想、好きです。お金が無ければないなりに、知恵を絞り、アイディアで乗り切ると言う訳。
お金がないから即貧困、ではないと思います。
最もこういう感覚、クラシックと言うか、ヨーロッパ全般にあるようです。同じヨーロッパ音楽(フランス)のシャンソンで『ラ・ボエーム』と言う歌があり、なかにし礼さんの訳で、“空いた腹を抱えながら虹の訪れを夢見ていた…”と言う歌詞があるので。
『ラ・ボエーム』と言うとクラシックのオペラな有名です(有名なアリア“私の名はミミ”ですね!)が、シャンソンにもあって、私ちふれなんぞ、
「『ラ・ボエーム』ってどっちのボエーム???シャンソン?クラシック?」となります。シャンソンは私ちふれ、結局ポップスの仕事はシャンソンから入りましたし。たまたま某シャンソニエでシャンソン歌手の岩崎桃子さんと知り合ったのがご縁でした。大分桃子さんには仕事の面倒を見てもらいましたっけ(笑)
シャンソンもね、精神的なみすぼらしさ、無いんですよ。お金がないからってどうって事ない感じ。むしろお金ばっかり大事にする人達を『精神が貧しい』って笑ってる。
因みに『ラ・ボエーム』オペラもシャンソンも貧乏画家の話です。貧乏画家の恋物語なんですね。
クラシックと言いシャンソンと言い、精神的な貧しさは無い、というお話でした。
ちふれより
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