昨日、2/16(日)の企画ライブでの佐々木丸美作品の朗読について、白木ゆう子さんと打ち合わせしてました。
朗読作品は【雪の断章】がメインで、【崖の館】も短くやります。
【雪の断章】は長編小説…なので、作品全部を朗読する事は完全に不可能…という事で、ドラマになりそうな部分をピックアップしての朗読になります。
白木ゆう子さんは、シャンソン歌手の方です。今回初めての方ですが、上手くいきそうです。
シャンソン、というジャンルは、フランスの民謡です。又、非常に物語性も強いのが特徴です。
一人ミュージカルと言うか、“3分間のドラマ”と云われる所以です。
シャンソンも又、非常にドラマティック。激しい曲もあります。
非常に深い曲もあり、重い曲もあり、面白い曲もあり…と様々です。
非常に大人感覚を重んじる…というか、大人の感性、というか…シックな感覚も重んじます。
又、フランスものらしく、繊細な感覚もあります。
ジャック・ブレル、バルバラ、この前亡くなったシャルル・アズナヴール、エディット・ピアフ等々。
バルバラなんて、一寸中島みゆきさんに歌詞の内容が似ている所もあります。
日本でも軽音楽の世界、ポップスの世界と言われる中で、唯一、上品と下品の区分けもするところ、ありますね。
今は亡き石井好子先生なんかも、非常に“品の良い”感覚を重んじている方だったと思います。
何回か生身の石井先生、拝見しましたが…。
最も石井好子先生って…お育ちが元々ホンモノの“お嬢さま”でしたし…。
80歳過ぎてもなお、おキレイで…優雅でエレガンス。
シャンソン歌手として、大御所先生として、貫禄もありました…。
女性として、レディとして磨くのに、何かお手本の感じがします。
シャンソン歌手の方って上品下品を見分けようとする感性はありますし…。
この辺の感覚、佐々木丸美作品に通じるものってあると思うんですね。
佐々木作品も、結構、教養階級的、というか、そういう感覚、あると思うので。
そう、石井好子先生って…佐々木作品で言うと、『館シリーズ』の“おばさん”のイメージ。
時折、優雅な口調でチクリとやり返す…大人のレディのイメージ。
女性はレディであれ、という感じなんですよね。
と言う訳で、シャンソン歌手であれば、佐々木作品を理解できるのではないか?
受け入れられ、表現できるのではないか?と思った訳です。
白木ゆう子さん、とても熱心に【雪の断章】の概略を聞いて下さいました。
そして、質問もドラマ表現者としてとても鋭い処を突いていた…ハッキリ言って、コレ、とても期待が持てます。
朗読自体は結構小説のアチコチをつまみ食い的になりそうです…そうでないと、理解出来ないから。
そしてとても嬉しい事に、白木ゆう子さん【崖の館】にもとても興味を持って下さったんですよ。
次回は【崖の館】やりたいと仰って下さった…。
2/16の企画ライブ、私もとても楽しみです。
皆さま、とても面白いものになりそうですので、是非お越しください。
ちふれより