初めに予め書いておきますが、私は特に小室哲哉氏のファンでも何でもありません。
特に彼の目指す音楽とは私の目指すものとは全く、真逆の部分があるので、どうしてもそりは合わない部分もありますし、特に音楽批評をするつもりもありません。
と言うより、彼の音楽は、“音楽”と言うより、“サウンド”と言う印象があるので…。
唯、一世を風靡した、アーティストである、とは思います。その観点から述べたいと思います。
不倫騒動の記者会見で、電撃の引退宣言会見を見た、一言の感想を言えば“小室哲哉氏も老いたな”と言う印象でした。
TMネットワーク時代から知ってはいたので(確かマンガの『city・hunter』のEDでしたよね?私が知っているのはそれ位ですが)彼の目指す音楽は
『オシャレでカッコよく、今風の若者』スタイルでした。私は出入りした事全くありませんが、昭和時代のディスコ音楽(今はクラブ、と言うらしいですね)
逆に言えば、彼の目指す音楽スタイルは、『ダサい、古臭い、流行遅れ』と言う感覚を完全に嫌っていた感じです。
オヤジ感覚も嫌っていた感じ。老成する、とか、大人感覚、とか、老練とかそういう感覚は何処か、敬遠していたんじゃないかな?
私はそういう印象を持ってます。
ところが記者会見で見た小室氏は、(妻の介護と自身の病気で、疲れていたというのもあると思うのですが)非常に老けて見えました。と言うより、年相応の中高年男性。
一部で“薬でもやっているんじゃ?”という噂のあるほど、やつれたな、という印象。
不倫に関しては、文春の言う程、不倫じゃなさそうですよね?奥さまの介護でそれどころではないでしょうし…。
精神的にクタクタなんだろうな、と思いましたね。そして…一挙に老いが出た。
あれほど、年寄り臭かったり、ダサかったりオヤジになる事を嫌った小室氏でも、年は出る。
その事に、私は一寸衝撃を受けました。
つくづく小室氏を見て思いますが、人は“生老病死”からは逃げられないんですよ。どんな人でも、どんな大スターでも、“生老病死”は平等。
大スター小室氏でも、それは変わらない訳です。そして妻の介護。
介護なんて、こんな“ダサい事”ないじゃないですか。これ以上、ダサい事はない。
小室氏とて、ダサい事からは逃げられない訳です。
奥さまが“女性から、少女になった”“今小学4年のドリルをやっている”…これ、夫としては切ないだろうな?と思います。
ある意味、夫婦としては終わっていますよね。夫婦と言うより、父と幼い娘の関係みたい。
そういう小室氏夫婦の、プライベート空間に『病気、介護』と言う、トコトンダサい事はやってきた。
今も御夫婦でそれを受け止めている訳ですよね。小室氏も奥さまの介護、よくやっているな、と思います。大変だろうに…。
これから小室氏には、『病気や介護の大変さ』を現場の声として訴えていってほしいと思います。社会問題として…。
ちふれより