話題の岡田版【白い巨塔】ようやく全五話見ました。
えー、ネット視聴なので、自分の好きなペースで見られて、それも嬉しい。
因みにワタクシ、旧作の田宮版も、唐沢版も未視聴なので、比較は省きます。
見てないモノは書けないし…。
読書好きのちふれなのに、何故か原作も未読です。
山崎豊子作品は、何作か読んでいますが…【不毛地帯】と、【沈まぬ太陽】は途中まで、だったかな?
スケールの大きな骨太の女性作家と言う意味では、宮部みゆきさんに似てるかな?
前フリが長くなりました、感想でしたね。
一言で言えば、中々面白かったです。
原作が名作と言う事で、スタッフもリキが入っていた感じかな。
特に主役の岡田准一が、リキ入れっぱなし。
まぁ、出世欲の塊の野心家の男を熱演ってのは判りました。
岡田准一ってジャニーズのアイドルなんですね。ネットでは『岡田く~ん!』の声が(苦笑)
でも、(ジャニーズアイドルとしての岡田准一を知らない)私から見ると、結構壮年期の中年男性の顔で、
『岡田く~ん♥』なんてカオ、してませんって。
私から見れば“年相応”です。
沢尻エリカの愛人役も、結構良い感じ。
前半は、浪速大学医学部外科の教授戦でしたが、見てると、
『このセンセ、出世競争の根回し&政治的駆け引きばかり熱心で、肝心要の“患者の治療をする”事はどうなっちゃってるんだろう???』
感がヤマヤマでした。
里見先生の方が、まともな医者に見えて仕方なし。
正直、好きになれません。
話のクライマックスは、医療ミスで訴えられる事件、コレが一番面白かったです。
柳葉敏郎と岸本加代子演ずる、下町の中小企業の社長と、その妻が味出してましたしね。
後輩の若い医師のカルテの改ざんを命じ、口止めをするシーンなんて迫力ありました。
そして、口止めされた若い医師が、原告側(岸本演ずる佐々木夫人側)の弁護士に問い詰められる所とか…。
『本当の事を話して下さい』と、…迫力ありました。
法廷シーンが一番面白かったな。
その後は何か、駆け足って感じで…、医療ミスで責任を問われた判決の直後に倒れたんじゃ…ねぇ。
ココで、財前がどう感じ、どう行動するか?と言うのが、ドラマで面白いのに。
あれだけ長い小説をこんな短時間にひっ詰める事そのものが、一寸無理がありそう。
でも、中々の力作ドラマでした。
田宮版、唐沢版も見て見たくなったし、原作も読んでみたくなりましたね。
ちふれより