ショパンエチュードの思い出…op25-11“木枯らし”編

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音大生時代に、ショパンのエチュードって弾きます。

正式にはショパン・エチュード(練習曲)集です。

この辺りは、音大ピアノ科の学生にとって、バッハの平均律と並んで、再必須科目の1つ。

バッハの平均律、ショパンのエチュード集、そしてベートーヴェンのピアノソナタ集は、もうクラシックピアニストを目指す者にとって、もうこれは絶対にやらなければならない、再必須科目!!です。




ショパンのエチュードは、0p10の作品12曲と、0p25の作品12曲、そして遺作3曲の計27曲。

有名な、“別れの曲”(op10-3)や、革命のエチュード(op10-12)、黒鍵のエチュード(0p10-5)、エオリアン・ハープ(op25-1)そして…、木枯らしのエチュード(op25-11)が入ってます。

私、音大時代に“木枯らし”弾いたんですよ。試験曲で選んで…。

学部四年生の前期試験の曲でした。

この曲を選んだ理由は…“技術的に難曲”とされているから。

難曲を選んだ方が、試験の点数が良いんですよ。(でも私の場合、特に良い点では無かったが)

フィギュアスケートでもそうですよね。3A(トリプルアクセル)跳んだ方が点数が良い。

テクニック、見せた方が点数、稼げます。

で、師事していた先生に『木枯らし、やります!』と宣言し…。

自宅で練習を始めました。

気持ちの上では『山登りに例えると、エベレストに挑戦!』って感じでしたね。

初めて解ったんですが…“木枯らし”って…弾きにくいんですよ。

難しい、と言うより、弾きにくい。

右手の指のパッセージが、増4度とか、減5度の不協和音で…要するに弾きにくい訳。

コレって弾けるようになるのに、コツがあるんです。

初めから楽譜通り、指をバラバラに動かして弾いてはダメ。

コレ、和音(コード)を手で掴んで塊として、覚えるんですよ。

塊として指に覚え込ませる。

私は楽譜を『コードの塊』として全曲、赤丸で囲みました。

“木枯らし”の初めから終わりまで、楽譜からコードとして読み取っていった…。

まずは和音練習!です。

要するに、譜面を全部、手の形に分解、アナリーゼしたんです。

和音練習を1~2週間やって…大体手に覚えてきたかな?と思う頃に、やっと楽譜通り弾きました。

今度は、指を早く回す為のテクニック練習のリズム変えの練習とか始めた…。

早いパッセージを弾くのに、付点やら、3連音やらの“リズム変え”練習…これはみんな、やりますよね?

“木枯らし”苦労している人も多いと思います。

だけど、稽古方法のコツを掴めば、そんなに難しくありません。

そして、音大学部四年生時の前期試験、しっかり弾きましたよ、堂々と…。

まぁ、これ弾いても全然、点数、良くなかったけれど…ね。

ちゃん、ちゃん!

ちふれより

PS…因みに、私、“黒鍵のエチュード”弾きにくくて、レッスンで挫折してます。私にとっては…“木枯らし”より“黒鍵”の方が難しいです…ハイ。

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