数日前、作家・佐々木丸美さんのファンのオフ会に参加してきました。
え~今まで何回か定期的に丸美さんのオフ会企画してますが、今回の参加者は幹事の私入れて五名(男性三名、女性二名)
結構常連さんも多いのですが、今回初参加の方が一名いました。
都内某デパートのレストラン街。
まぁ色々考えると、一番アタリ障りなく(!?)と言った所、かな?
一応、話は盛り上がったと思うのですが…後から『どうも話が他の作家さんに脱線しがち』と言う声が(苦笑)
スミマセン、私が脱線させました…。
大体、丸美さんの作品の“何から入ったか?”とか、“一番印象に残っている作品は?”とか…。
【雪の断章】の史郎さんが自殺してなかったら、飛鳥と結ばれるんじゃないか?とか…最終的に幸せなのは涼子である、とか…。
そう、館シリーズで一番幸せなのって、涼子だと思う。
千波は美貌と知性、深い教養故に妬まれて殺されたし、棹子も決して幸せじゃない。由莉も殺されちゃったしね。
丸美作品で言えば、中期から後期の作品の方が、より丸美さんらしさは出ていると思う。
デビュー作【雪の断章】なんて、佐々木丸美入門編ですよ、ホント。
だからアタリ障りなく(?)メルヘンタッチ路線で、比較的メジャー層に受け入れられ易い路線
中期から後期の【橡家の伝説】【ハシバミ家の伝説】やら、【影の姉妹】【沙霧秘話】【水に描かれた館】…コレ、マニアックすぎるもん。
逆に言えば【雪の断章】ってあんまり丸美さんらしさ、出てない気もしますね。
丸美さんも冒険してないし。
映画版【雪の断章】はねぇ…私、沈黙しちゃうし(苦笑)
言いようが無し。
【雪の断章】もそうですが、丸美さんの描きたかったものって、心理的なミステリなんですよね。
決して物理的なミステリじゃない。
【雪の断章】の物理的なミステリとしての稚拙さというのは、多分、ミステリ界から叩かれたと思う。
トリックが単純すぎるって。
但し、犯行の物証は残さなくても、犯意は残る、と言ったはの館シリーズの哲文君だが、丸美さんの描きたかったものも、それだろうし。
【花嫁人形】の前半の凄まじいDV、虐待ドラマに『可哀想で再読出来ない』参加者の方もいました。
苛めのシーン、迫力あるし。
昭菜が無学のまま放置され、自力で読み書きを学ぼうと、夜家族が寝静まった後、ペンとメモ用紙に字を書き綴り、織や奈津子に笑われるシーンは涙出て来ますね。
バカにされ、笑われる屈辱感を描くのが上手いですよ、丸美さんって。
そういう感情を味わう事によって出て来る、暗い復讐心、暗黒の心…それが犯罪に繋がる訳です。
悔しい、見返してやりたいって…。
その苛めのシーンから私が話を飛び火させ…苛めマンガのハシリとなった世界名作劇場【小公女セーラ】
リアルタイムセーラと同世代、しかも私もクラスで苛められっ子で完全に共感。
【花嫁人形】の昭菜も小学生時代、典型的ないじめられっ子だった私は完全に共感して読んでいました。
セーラの主題歌のEDが良いよね(←これ私が言った)から、【赤毛のアン】【若草物語】【大草原の小さな家】…。
果てはモーパッサンからデュ・モーリアの【レベッカ】まで…スミマセン、私が飛び火させました。
二次会は同デパートの喫茶室
正直、二次会の喫茶代がこんなに高くなるとは思わなかったんです…1000円は超えると思っていたけれど。
メニュー表を見て絶句している私を見て、他の参加者さんが一言
(高いの)「解ってたでしょ、こういうトコ」
正直、一寸郊外のホテルなんかの方が良かったかな?なんて思いました。
東京のレストランで長居できる所は、ホテルのレストランとそんなに金額変わらないです。
後は、カラオケ屋さんも良いみたいですね。時間制だし…。
二次会では、結構社会問題の非正規雇用の問題なんかもネタになっていたようです。
まぁ幹事としては多々、反省点がございますが、又企画致しますので、ぜひ皆さま、御参加下さい。
ちふれより