シャンソンとの出会いは最初は悲惨なものでした…。
ひょんな事で知り合った我が武蔵野音大の先輩(その方もやはりピアノ科卒で、ピアニストさんです…要するに同業)の代役で、小さなお店でのクラシックとシャンソンの伴奏の代役をお引きうけしたものの、本番全く出来ずに、大恥をかきました(…汗)
要するにポップスの本番感覚な訳です。ロクなリハーサルなど無しで、本番当日、全然知らない曲の楽譜(しかも手書きで読みにくい…)をその場で渡され、『ハイ!弾いて!』って感じ。
クラシック出身にとっては非常にきついわな、コレ…。
要するに『現場慣れ』
クラシック出身者ってこれが最初、出来ないのね。
従って大恥、冷や汗をかく。
泣きベソですよ、もう…泣きベソはザギちゃんの専売特許ではありません(笑)
クラシックもありました。オペラのアリア。
歌い手さんは確か、芸大の声楽科ご卒業の方だったと思います。
が、これも出来ない…。
実は…私が音大ピアノ科時代、声楽の子の伴奏もやってましたが、オペラのアリアとかではなく、『モーツアルトのコンサートアリア』みたいなのばかり…。
これは実はクラシックの歌曲の中で『勉強用の声楽曲』と言う扱いです。
ココでは実地!です。
それこそオペラ【椿姫】の『乾杯の歌』とか、ああいうのです。
その芸大の方にそう言われました。
が、この歌手の方、とても親切だった…。
やはりその昔、ご自身が経験あるのかもしれません。
『あなた、コレ、いい勉強になったでしょ!?』
『実地はこれだからね』
『頑張ってね!』
そう、コレね、いい勉強なんですよ。
ポップスの現場では、少々音間違えたってすっ飛ばしていかなければなりません。
いちいちミスタッチをとやかく言わないのがポップスの世界です。
その代り、サバイバルです。
この話、続きます。
ちふれより