良くポップス畑の方に言われます。
『クラシック畑の人ってホントにマジメでストイック、優等生なんだよね。毎日毎日つまんなくて退屈な練習を沢山してて…』
そう、確かにそういう部分ってあると思います。良くも悪くも優等生。
そしてパパとママと先生の言う事をよく聞く“よい子”が上達してね、先生の言う事を聞かない“悪い子”は上手くならない。
子供の頃、レッスンに毎回ママがへばり付いてきて、先生の言う事を全てノートに書き取り、自宅で子供に練習させる…そう、“ステージ・ママ”
音大生の子だってママが“ステージ・ママ”少なくありません(笑)
しかも、音大の中でエリート校になればなるほど、母親が“ステージ・ママ”…かも…???
20年ほど前に某ピアニストの先生のレッスン室で顔を合わせた芸高生(芸大の付属音楽高校)のピアノ科の子とそのお母さんがそんな感じでした。
お母さんは“我が娘のライヴァル”になりそうな相手を片っ端から“敵情偵察”
私も色々聞かれたりして…(苦笑)
どうしても優等生タイプにはなります。現に私もそういう部分てあると思う。
が、コレってホントに本人は“毎日毎日つまんなくて退屈な練習をたくさん”するだけなのかな???
私、一寸違うと思うんですよ。
確かに練習は退屈です。
曲を貰って毎回最初の譜読みは大変だし…。
私、バロック音楽のバッハの譜読み、結構苦痛でした。
だって凄く頭使うんだもん!
脳ミソが破裂しそうになったりして。
対位法ってのが、また重いのよね。
が、練習って…つまんなくて退屈なだけではないです。
最初は苦痛なんです。ですが…。
練習を重ねて行けば重ねていくほど、楽曲が仕上がっていくんですね。
自分の中で音楽を作り上げていく感覚があります。
弾けないと思った曲、難しいと思った曲、譜読みが大変だった曲…これらが弾けて来る嬉しさと手応え…だんだん練習が“楽しく”なって来るんですよ。
ハッキリ言ってやりがいがある。
“くる楽しい”(苦しくて楽しい)状況です。
こうなると辞められないんですよ。稽古にハマってくる。
ロマン派のショパンなんてもう完全にそう。
弾き出したら辞められないです。
美しくて繊細な音色とメロディ…これを自分が奏でている快さ…ハマります。
稽古や練習がつまんなくて退屈なだけだったらン十年も続けられないですよ。
苦しいだけ、退屈なだけの世界なんて…人間崩壊します。
こんな事書くのは、今読んでいる本【10年後の仕事図鑑】(堀江貴文/落合陽一)の中でホリエモン氏が
『書きな事を仕事にすべき、仕事と遊びの境界線が無くなる』
と言っているからなんです。
ホリエモン氏、世の昭和の大人社会からは完全に冷たい目で見られているようですが、私は彼は“時代を見る目”は凄くある人だと思ってます。
従って彼の言う事は一見の価値ある(全てではないですが)
彼はイチロー選手を例にとって言ってますが、これはクラシック音楽修行も一緒なんです。
ハマらなければ出来ない。
今言われている昨今の『ブラック企業、ブラック部活』なんてのはどうなのかな???って思いますね。
この本の感想はまた後程このブログに書きますね。
ちふれより