【シャーロック・ホームズの冒険】最終話『ボール箱』(ネタバレあり)

ジェレミー・ブレッド版【シャーロック・ホームズの冒険】の最終話です。と言うより、“未完の最終話”と言うべきか…。と言うのは、収録がまた残っていたにもかかわらず、主役のジェレミー・ブレッドが亡くなってしまったからです。この最終話より数本前から、ジェレミーは酸素ボンベを取り付けての必死の収録だったようです。ジェレミーの顔も(厚メイクで隠しているものの)顔色悪いのがはっきりとわかります。

役者さんのプロ根性ですね。ところで…

この未完の最終話、ある意味、最終話に相応しい大人のドラマでした。深くて哀しい…人間の切なさを描いています。

あのー、ネタバレするようですが、全ての元凶は、次女セーラ。彼女が三女(妹)メアリーの夫に横恋慕したのが始まりです。何とか言い寄ろうとしても、義弟は目もくれず。セーラは画策します。

『妹夫婦の仲を裂こう。そうすれば義弟は私を見てくれる』で、妹に別の男性を紹介し、不倫関係になるように仕向ける…。

あのー、このセーラ、義弟ジムが好きなんだけれど、ジムの夫のメンツと言うのを考えないんだろうか???とことん、プライドを傷つけられる筈ですよね、ジムは。

怒り狂ったジムは妻メアリーと愛人を殺し、二人の耳を切り取ってボール箱に入れ、送りつけます。逃げろ、というセーラに「俺はもう逃げられねえ!」と怒鳴りつけるジム。そりゃーそうですよね。あまりにも切ない…。

最後のラストシーン、殺された二人の遺体が氷の下から出て来ます。その時、シャーロック・ホームズの言葉

「何の意味がある?この不幸と暴力と恐怖が指し示すのは何だ?何かあるはずだ。宇宙が偶然に支配される訳はない。目的は何だ?それは人間にとって永遠の謎だよ。答えを見つけた者はいない。」

あまりにも深いセリフで幕を閉じます。そして哀愁漂うテーマ曲(このグラナダ版ホームズ、音楽も素敵です)正しく大人のドラマです。

因みにセーラのキャラって原型はシェアクスピアの【オセロ】のイアーゴかなぁ?なんて思ってしまいますね。愛し合う夫婦を疑心暗鬼にさせ、別れさせる、というキャラって…。

ちふれより

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