佐々木丸美著【雪の断章】について…(作品感想)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 佐々木丸美著【雪の断章】について…(作品感想)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

え~、2/16の企画ライブで佐々木丸美作品の朗読を予定している為、改めて【雪の断章】を読み直してます。

又、ネット等でも【雪の断章】様々な読者が感想を書いていて、色々私なりに思うんだけれど…。

あの~、結構主人公の倉折飛鳥って、評判悪い処、あるのね。

余りにも頑固、強情で素直さが無いって。

概して、親友の中原順子なんかの方が評判はいい。

順子については、私も好きですよ。彼女、大人だもん。

順子発言で私も好きなセリフ(作中ではなく、【花嫁人形】で昭菜に対しての発言)は

『苦労した人って、自分の苦労をダイヤモンドのように飾り立てる事があるの。彼女の押し売りの苦労話に惑わされちゃ駄目よ』

『人は生い立ちじゃない。今よ』

ハイ!その通り!です。又

『宗教は自分が信じていれば良いのであって、人に話すと腐っちゃう』も好き。

そうなんです、ホント。

順子の発言、ホント、スッキリしますよ。

順子はホントに、大人感覚です。

で、【雪の断章】の飛鳥ですが…。

そう、確かに人に何も相談せず、一人で思考解決しちゃって…それが拗れる元になる。

家政婦のトキさんに言われて傷つき、4日間飛び出しちゃった件や、小説の中盤、犯人が解り(ネタバレになるので敢えて言いませんが(笑))受験勉強を放り出しちゃったり…。

一人で脳内解決してる。

飛鳥の思考に付いて行けない、と感じる読者は少なくないみたいです。

そしてラスト、真犯人の遺書に切なさを感じる人も多いようですね。

読者の方々の感想、私も解ります。

確かに飛鳥は小説のヒロインとして、素直さが無いですね。

もっと明るく、素直な少女であれば、共感を得るのかもしれません。

唯私、思いますが、飛鳥って、孤児なんですよ。

親に捨てられてる、少なくとも、親の庇護のもとに育ってないんです。

孤児であるが為の、苦労もしてます。他人の冷たさ、エゴも直面してる。

幼い頃の本岡家の2年間の経験で…。

社会の厳しさが、幼いころから嫌と言う程、解っている所があります。

従って、他人を信用しない部分ってあると思うの。少なくとも、無警戒に大人を信じない訳。

信用しない訳では無いんですよ、唯、信用しきれない。

コレは著者の丸美先生ご自身が仰っていた事です。

『飛鳥に対して色々読者さんから言われるけれど、飛鳥は孤児なんです。孤児、と言うのは、大人の庇護のもとにいないんですよ。だから、世の中に対して無警戒に信頼しきれないと思うんです』

丸美先生は、あえて倉折飛鳥をああいうキャラクターに設定しました。

物語にリアルさを出す為に…。

孤児物語、というと、少女マンガの【キャンディ・キャンディ】があります。

【キャンディ・キャンディ】と比較している人も多い。

キャンディス・ホワイトはとても素直で明るい少女です。そして強い。

お金持ちの他家に引き取られる点もキャンディと飛鳥は似ています。

そして、その家の子供に苛められる点も…。

キャンディも大金持ちのラガン家だかに引き取られて、その家の子供たち、ニールとイライザに散々苛められます。

が、キャンディって…負けないのね。

何でも言い返し…全く気にしません。

学校でイジメられっ子だった人なんか、キャンディに励まされた、という声も良く聞きます。

が…ワタクシちふれ、一寸キャンディには違和感!なんだなぁ…。

みなしごの孤児で育ち、大金持ちの他家に引き取られてその家の子に苛められる…コレってそんなに明るく、素直に育つか?

キャンディが出来過ぎてるというか、一寸キレイ事というか…。

子どもだし、もっと悩んで傷つくと思う。

何であんなに自分を確立出来るんだ?って思います。

そういう意味で、【キャンディ・キャンディ】より【雪の断章】の方が、ヒロインにリアル感ある訳。

心の中に怨念も抱える、暗い闇もある訳ですよ。

キレイ事でない部分で【雪の断章】はヒロインに迫力あります。

【雪の断章】は深いですよ。文学的な深さまであると思います。

ちふれより

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 佐々木丸美著【雪の断章】について…(作品感想)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

【篠原千絵原画展】行って来ました…。

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 【篠原千絵原画展】行って来ました…。
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

丸美オフ会と前後して、池袋西武デパートで開催していた【篠原千絵原画展】に行きました。

写真は購入した公式図鑑です。

断捨離に精出し、何かとモノを買わない事を推奨しているちふれとしては、異例の買い物(!?)。

大体、公式図鑑なんてものは、市場に出回りませんし、ココでなければ買えません!

ファンにとっては貴重な資料です。

と言うより、ワタクシちふれ、その位篠原千絵ファンなのであった…。

『闇のパープル・アイ』『陵子の心霊事件簿』大作『天は赤い河のほとり』そして現在連載中の『夢の雫、金の鳥籠』…。

そう、篠原千絵と言えば、繊細な画風とダイナミックなストーリー展開で知られる、知る人ぞ知る少女漫画家です。

少女漫画、と言っても恋愛はサブストーリーで、サスペンスモノだったり歴史ものだったり…。

『天河』は面白かったし!引き込まれました!

ヒロインのユーリが結構政治的、外交的手腕を発揮するのがイイ!

政治的に立ち回るって必要なんです。

外交や交渉も駆け引きだしね。

『夢の雫、金の鳥籠』は以前のこのブログにも書きましたが、の全く別ドラマで『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム』と全く同じ時代、同じ登場人物です。

篠原千絵さん、『オスマン帝国外伝…』見ているかしら???

原画展では、あの作品のあのシーン…と言うのがズラズラ出て来て、退屈しませんでした。

来場者は大半が女性でしたが、男性の姿もありましたね。

篠原千絵先生にサイン帳、というか、メッセージ帳があり、無論私も一言コメント。

原画展の内容は、『パープルアイ』の尾崎倫子と水島麻衣の母子や、『蒼の封印』の蒼子、『天河』のユーリとカイルや『夢の雫…』のヒュッレムとイブラヒム…。そして猫好きの篠原千絵先生の事、本編終了後に出て来る銀子ちゃんや(猫)雪子ちゃん(猫です)

猫ちゃんの突っ込みも面白かったりします…銀子ちゃんだったか、飼い主の千絵先生に

(マンガを描く事以外に)「…他に出来る事、あるのか??」と突っ込んでましたし。

兎に角、篠原千絵ファンにとっては、貴重なイベントでした。

ちゃんちゃん!

ちふれより

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 【篠原千絵原画展】行って来ました…。
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

【10年後の仕事図鑑】(堀江貴文・落合陽一著)を読んで…。

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 【10年後の仕事図鑑】(堀江貴文・落合陽一著)を読んで…。
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

え~、読み切りました、この本。

電子書籍でですが…。

今結構噂になってるみたいですね。

本屋さんで所謂“平台”積みになってますし。

書いてあることは、まぁホリエモン氏らしいです。

『10年後に仕事をAIに奪われる事を恐れなくて良い。何故ならITで新しい仕事(ブロガーとか、ユーチューバーとか)出来るから』

『マクドナルドのように、誰がやっても良い単純作業的な仕事は無くなるが、スナックにように“ママに会いたいから”と言う理由で来る職種はなくならない』

説得力があったのは…

『AIでどんどん資本主義の仕事の中で、人が不要になってゆく。だから人件費のコストがかからなくなり、生活上のコストが下がるので、生活は楽になる』

そう、確かに生活上のコストが安くなるのは解ります。

今だってデフレですし。

衣食住にコストがかからなくなると言う事ですね。

だから、人は“生活を支える為に働く”必要が無くなる、だから仕事も好きな事が出来る…。

『これからはお金ではなく、信用』

クラウドファンディングだって…信用ですね、アレ…。

ホリエモンや落合氏の言う事は確かにそうなの、解るんですよ、コレ…ですが…。

ですが…コレ、ついてけない人はどうなるの????

ネットやITで仕事を創りだすのがこれからの時代っていうのは解りますが、全員、出来る??コレ???

プログラミング一つ出来ない人、私を含めてまだまだ多いし…。

今まではホワイトカラーの中間管理職のような職種が消滅してきた訳。

でもこれからは、どんどんフリーター的職種の『誰でもできる機械的な仕事』が無くなります。

却って大変になると思う。

だって自分の頭で考えて、仕事を創ってプロデュースしていかなければならないんだから。

言われた事をハイハイ言ってやるだけ、の“労働”が無くなる訳ですよ。

それに、(アドセンスやってるから私、解るんですが),ネットやITを駆使しての仕事、収入ったって、今は結構厳しいし…。

ライターさんなんて、ホント『ランサーズ』や『クラウドワークス』って仕事の単価が下がってそれだけで食べられないって言ってますし…。

従って流石にITを使った自営の仕事だけで全員食べていけるのかな??結構不安です。

そう、だからホリエモン氏はBI(ベーシック・インカム)の導入に賛成派なんですね。

年金と生活保護を無くし、すべての国民にBIを支給すれば、最低限生活出来ますし。

私もBIは(国民が怠けないか不安ではありますが)考えるべきだと思ってます。

あまりにも生活保護の受給者が増えてるようですしね。

ITを使って独立と言う主張は、いかにもこのお二人らしいな?と思った感想でした。

ちふれより

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 【10年後の仕事図鑑】(堀江貴文・落合陽一著)を読んで…。
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

またまた住宅問題です…。

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - またまた住宅問題です…。
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

さる住宅問題を考える会に参加してきました。

実は今回は、前々から拝読して興味あった野澤千絵先生の講演があり、とても楽しみでした。

この本です。

この本、実は本屋でタイトルに惹かれ、即購入を決意。

野澤千絵先生曰く「…何ともおどろおどろしいタイトルで…云々」と仰ってましたが、何、その“おどろおどろしいタイトル”が私に購入を決意させたんです。これはタイトルの“営業勝ち”

読んでみましたが、あのー、流石専門書。結構素人には難しかったですよ。と言っても努力すれば理解できるレベル。

豊富な情報量と膨大なデータを読み解いていくと…。

『無計画な宅地開発や、タワーマンション、焼け跡的な郊外開発により、街や住宅のスポンジ化(つまり、空き家ばかりで住む人間が居ず、税収も確保できないので電気水道等のインフラのメンテも出来ない)、郊外など本来、農地が宅地化したもので、インフラ設備が十分でない』

『町のスポンジ化は、救急医療や警察、水道や道路の維持管理、又は介護や訪問看護がこれまで通り出来なくなる』

等、迫力ある豊富なデータで、読者を“ナルホド”と思わせます。

講演は、書籍の補足説明的なもので、読者としては中々面白かったです。と言っても野澤先生の口からは幾度も

「…もう皆さまの良くご存知と思われますが…」と言う形容詞が度々出て来て、何せトーシローのワタクシです。内心、

「…いえ、私、全然、知らないんですけれけど…」(…冷や汗)状態でした。

これは行政のシステムになりますが『市街化区域と市街化調整区域の違い』等については結構難しかったですね~シロウトには。

いちおー、解るけれど。

まぁ早い話が、都市計画やら、住宅計画等全くなしに、戦後の日本社会が無秩序に(不動産業界、住宅業界の営利優先のみに)住宅及び、街を作っていったという話です。

家、と言うのは、建物だけではありません。場所もあるんですよ。

持家の価格は、街の価格、賃貸の家賃は部屋だけでなく、街に払う値段なんです。

いくら家だけしっかりしていても、ゴミ処理や、病院、交通、警察等町の行政面がきちんと機能していなければ、住めません。

タワマンなんて、アブナイそのもの。

今でも幼稚園やら保育園やらが足りないのはタワマンの地域だし、ン十年後…修理はどうするんでしょうね???津波など災害が起こったら???

ただでさえ、分譲マンションはそろそろ老朽化。でも住人の同意が得られないので、建替えやリフォームが難しいのに。

これ、全部先送り、なんですよ。この問題。

そもそも戦後の日本が、『土地の所有権』『大家の財産権』を強くし過ぎたのが原因、だと思います。

だから、修理もメンテナンス、リフォームも難しい訳。

土地建物ってある程度、公共のモノなんですよ。何故なら生産できないから。

建物は生産できても、土地そのものは、公共のモノです。あんまり私有財産化しちゃうと…ねぇ。

一昔前までのイギリスなんて『土地の所有権』は『大英帝国及び、エリザベス女王陛下のモノ』と言う発想で、一般ピープルは『土地の所有権』は無かった国だってある。

あったのは『借地権』のみ。

但し、借地権の売買もできたらしいですね。

悪質な不動産屋なんて、入居者が入りそうもない元農地にアパート建てさせる訳。

アパートを建てるという事は、建築業界に仕事が入ります。ン千万のローン組ませて…ね。

しかもサブリース。コレ、結構問題あるんです。

サブリース契約中、サブリース会社の指定する建設会社で、サブリース会社の指定のやり方で修繕、リフォームしなければならなかったり…要するにサブリース会社が絶対に損をしない仕組み。

大家はアパート経営は素人です。悪質なのは、お人好しの大家からお金を巻き上げるシステム。

アパート経営なんて、ホント、恐いですよ。だって入居者が入るかどうかなんて、解らないもん。

安定した家賃収入ったって、ホントにそれ、安定してるの??危ないもんです。

資産運用なんてホント、大バクチですよ。ギャンブルみたいなもんです。それなのに、何故皆やりたがるの???

あんまりアブナイ事は考えない方が良いと思うちふれでした。

ちふれより




このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - またまた住宅問題です…。
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

理想の男性は…(2)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 理想の男性は…(2)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

前回の続きです。

前回、『一緒にリヤカーを引いてくれる男性がいい』と書きました。

これってね、どういうことか?と言うと、『同じレベルで、同じ目線で、同じ処を見て語れる相手』と言う事なんです。

夫婦や恋人同士ってこれが大事って思うの。同じ悩みを一緒に共有して人生頑張れる、という事。

そういう意味では、(不安定要素充分だけど)ベンチャー企業の経営者夫婦、と言うのは良いですよね。夫が創業し、会社を立ち上げ、妻が支える。

“内助の功”と言うより、もっと同じレベル。“内助の功”ではどうも、『夫の仕事を妻が裏から支える』になる。夫が上で妻が下の感じ。

そうじゃないんです。妻はもっと“表”に立つ。同じ仕事をする対等のパートナー。

創業者夫婦、と言うのは人生、二人三脚です。夫婦二人で、同じ仕事をし、同じ目線で語り、同じ目的(夢)を共有し…同じレベルで話せる相手。

これは、絆が強くなりますわな。お互いがお互いを必要としている訳だから。

人間、愛だけでは付き合えないんですよ。お互いがお互いを必要としている、という骨子があって、愛がある。

必要性と言う骨組みは人間関係で必要です。

中島みゆきさんの歌に『You never need me』(アルバム【Love Or Nothing】より)と言う歌があって、歌い出しが、

『…好きなものや欲しいものは、次から次へとあるけれど、本当に必要なものは、そんなに多くない…』で始まります。まるで断捨離ソング!ですが、この歌が泣かせるのは、次の

『…私の事を憎からず思ってくれたのは事実、でも必要と思った事無かったのも事実ね…』

コレってホントに切ないラヴ・ソングです。『私を愛して』じゃないんだから。『あなたに必要とされたい』なんですよ。

『今から何をすれば必要と思ってくれるの』って…泣きます。

人は愛だけでは付き合えない事を見抜いたのは、中島みゆきと作家の橋本治氏です。橋本治の『愛の帆掛け船』はそれがテーマの一つ。

『愛の帆掛け船』は評論家の浅羽通明氏経由で知りました。浅羽氏は非常に橋本治を高く評価しています。

人間関係を結びつけるのは、まず、生活や人生の必要性なんです。必要性があって、愛。

実際、離婚が大流行りの昨今ですが、ベンチャー企業の経営者夫婦って、意外と離婚は少ないですよ。と言うより、意外に上手くいっている。

逆に上手くいかないのは『夫は企業戦士サラリーマン、妻は専業主婦』ってパターン。これが上手くいかない理由って、もう解りますよね?

夫婦二人の目的(夢)が一致していない。同じ目的に向かって進む戦友じゃない。

夫は仕事、妻は子育て(教育)じゃあねぇ…お互いの関心事が全く違うじゃんか!?そのうちに夫に職場の同僚や部下の女性と不倫関係になるって…良く解りますわな(笑)

夫と職場の同僚や部下の女性は“同じ戦友”仲間ですから。ビジネスの企業の中で、売り上げ戦争の“仲間”

絆は強くなります。夫にしてみれば

“妻よりはるかに話が通じる相手”ですよ、ホント。

恋人や夫婦が、“同じ目線で見、同じ夢(目的)を持って語り、一緒に戦う人生の戦友同士である”事はとても大事だと思うちふれでした。

ちふれより




このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 理想の男性は…(2)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

理想の男性像は…(笑)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 理想の男性像は…(笑)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

えー、私ちふれの恋愛観、結婚観なんですけれどネ。

西原理恵子さんの【女の子が生きていく時に覚えていてほしいこと】読みました。

迫力ありましたね~。特に

『ダイヤモンドくれる男性より、一緒にリヤカーを引いてくれる男性がいい』には…涙!!!

他にも、

『人生には一つの道だけじゃない。抜け道もけもの道もある』
『アル中もDVも病気だから、モラルや宗教じゃなくて、サイエンスで判断しなさい。病気を治すのに愛は効かない』
『食べる為に最低限の学歴は取っておきなさい』
『追い込まれて、次の一手が打てなくなる前に、生き抜く為の戦略を立てなさい』

これ、ホントの事だと思うんですよ。

『価値観の合う人とお互いに高めあって愛し合いましょう』なんてキレイ事だと思いますよね。それより、私、イザという時の(特に男性は!)人としての“器”が大きい事が大事なんじゃないかな?

人生の試練の時、そこに立ち向かえるか?挫折した時、精神的に逃げないで前を向いて解決方法を探せるか?アル中やギャンブラーってそういう事から逃げているんだと思うんですよ。

DVも同じ。現実を受け止められなくて、妻や恋人に八つ当たり。男性として“器”が小さいなぁ…って思っちゃう。

そういう意味では“挫折を知らないエリート”なんて弱いんですよ。頼りないなって思う。人は挫折を知らなきゃダメ。

挫折して、転んだ時に、上手に立ち上がれる事が一番大事です。転び方もケガしない転び方を知っておいた方が良い。

『ダイヤモンドくれる男性』じゃ、転んだ時が怖い。転び方や立ち上がり方を知らないから。人としてひ弱なんです。

『一緒にリヤカーを引いてくれる男性』は転び方を知っているんですよ。転んだ経験あるからリヤカー引いてる訳。転び方だって知ってる。

しかも人生に対し、積極的に動く事も知っている訳です。これは頼もしいわな。

人生、場所からは逃げて良いんですよ。例えば、ブラック企業を退職する、とかね。

仕事だって“これは違う”と思ったら辞めていい。けれど…。

辞めて次に動き出さなければならないんです。そのままやめて引き籠ったら“無職”“引きこもり”

それは人生の挫折を意味します。

社会的に整った人生のレールラインを外れたら、そこからはサバイバルの連続です。ナタと斧でけもの道をかき分け、切り開き、道を作る。

道なき道を切り開くんです。西原さんの言う

“道は必ずある。地図にも載っていない道が”なんです。

時には、獣の通った後の“抜け道”だってある。一緒にリヤカーを引いてくれる男性は、頼もしきナビゲーターなんです。

一緒にリヤカーを引いてくれる男性を探しているちふれでした。

ちふれより




このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 理想の男性像は…(笑)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

【夢を売る男】(百田尚樹著)《作品感想・書籍》を読んで…

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 【夢を売る男】(百田尚樹著)《作品感想・書籍》を読んで…
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

あの…傑作でした(笑)出版業界の舞台裏なんですが…。

特に自費出版の世界です。と言うより、書籍出版にかかる費用を著者と出版社が負担する《ジョイント・プレス》と言う方式をこの小説の舞台の丸栄社(この名前は笑えた、“見栄”が“丸出し”の意味か?)はしているのですが。

本の出版って結構色々大変なんです。と言うのは私ちふれも知っています。特に著者が素人だったり、ネームバリューが無く、無名だったりするとね。

本の出版は3種に分類されます。

(1)商業出版…所謂、プロのライターや作家さんの出版方式、出版社が出版費用は全て抱える。かなり売れ行きが見込めないと今は厳しい。
(2)自費出版…著者の個人出版、費用は全て著者、出版社を通さず、(原稿執筆、編集、校正は全て著者で)原稿をいきなり印刷所に回し、印刷、製本、でISBN番号(国際書籍特定番号)も自分で取得(コレ、出来ます。費用は2~3万円)、アマゾン等で売れば出来る。費用は200ページのソフトカバー、四六判で、100部印刷で30万円ほどでできる。
が、出版社を通すと、編集、校正とプロがやる為、某文芸社等では200万円ほどかかる。
(3)共同出版…出版社と著者の折半で出版費用を出す。この小説の丸栄社もその方式…だが、ここではその如何わしさが良く描かれています。

なんですが…著者が無名の素人の場合、(2)か(3)になる訳。でね、どうせ著者が費用を出すのであれば、出版社を通さず、原稿執筆、編集、校正は全て著者サイドでやり、印刷と製本を印刷会社にやってもらうのが、一番安い。が…これは流通が問題なのよ。これだと、取次(トーハンとかね)が受け付けない。

本の出版は

原稿執筆→編集→校正→カバーデザイン→印刷、製本→取次→書店→読者

とだいたいこんな感じ。少なくとも、アマゾンが出て来るまでは、流通が絶望的だったんです。著者の手売りだけで。今は取次通さなくても、アマゾンが受け入れてくれます。

ここで出て来る《ジョイント・プレス》は(3)の共同出版なんだけれど、これで200万とか、300万とかふんだくってます。

「本当は500万円位かかるものを販売部と交渉して、200万に値下げさせてます」とか何とか言って。「この本はいい本ですし、ウチ(丸栄社)で赤字覚悟でも出したいので」なんて言ってね。費用がはっきり言って水モノなんです。

取次は、個人では受け付けてくれません。だから、200万払っても、出版社通してしか自費出版、共同出版になる。いずれにしてもン百万かかるんです。

取次通すと、書店で売ってくれます。自分の本が、書店で、宮部みゆきとか、東野圭吾の本の隣に並んでる訳です。これが丸栄出版のウリ。

今は書店でなくともアマゾンが売ってくれますが…。

ここに出て来る本を出版する目的と言うのが…要するに“見栄”なんですよ。“見栄”で本を出版する。

要するに『作家先生』『文化人先生』になりたい訳。本屋で自分の本が宮部みゆきさんの本の隣に並んでてほしい訳です。それがブランド。

一冊も売れなくていいから…ね。それを夢見ている。

完全自費出版ではそれが無い。ISBN番号を自分で取得、国会図書館にも本を置いてもらう(ISBN番号を取得すると置いてもらう事になります)出来るんだけれど、芥川龍之介や夏目漱石の本の隣に一緒に本屋で売ってもらう、が無い。

本の出版て素人作家にとって“夢”なんですね。何だか音楽の世界と一緒だなって思っちゃう。その夢で丸栄出版は暴利むさぼる。

完全自費出版ではそのブランドが無いんです。周りに“自己満足”で本を出したと思われる。“ちゃんとした”“出版社”を通さないと。

実際、共同出版とか、大手出版社の自費出版てね、その“ブランド性”で売ってます。お客が読者ではなく、著者なんです。何百万払うから。

実際数年前に、自費出版の出版社が著者数名から訴えられました。某文芸社だったか…この小説、一部実話なんですよ。

実際、一寸以前にお会いした本の編集者の方は

「本を出すってね、ご自身のブランドになるのよ。税理士とか公認会計士なんて、中小企業の社長さん達に信用絶大なんだから、何百万も出す価値あるのよ」と仰ってました。

聞いてて開いた口が塞がりませんでしたね~(笑)要するに出版業界って、『本を出版する』と言うブランドで売ってるんだから。特に無名の著者には。

ここではっきり言います。無名の著者の場合、『完全自費出版』で出すのが宜しい!自分で原稿執筆、編集(ワードで出来ます)、校正までやって、ISBN番号の自力で取得、印刷所で印刷、製本してアマゾンで売る、が一番です。

PRにブログでも書くのが良いんです。そこにアマゾンの自分の著作の本のバナー広告でも張り付ける。

従来の出版業界なんてね、何も知らない素人からン百万ふんだくる世界ですからね。

ちふれより

PS…ココで出て来る“本”とは“紙書籍”の事です。“電子書籍”なら更に安く、無料で出せる事位…解りますよね?




このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 【夢を売る男】(百田尚樹著)《作品感想・書籍》を読んで…
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

海外ドラマ【オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~】と【夢の雫、黄金の鳥籠】(篠原千絵著)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 海外ドラマ【オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~】と【夢の雫、黄金の鳥籠】(篠原千絵著)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

丁度この二つ、同じ話なんです。トルコ海外ドラマ【オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~】と少女漫画【夢の雫、黄金の鳥籠】(篠原千絵著)って。

16世紀のオスマン・トルコ帝国、スレイマン皇帝の時代の話です。思わず、比較しちゃう(笑)

時のスレイマン皇帝を中心に、愛妃ヒュッレム(ロシア出身、ロシア名アレクサンドラ)と、帝妃(第一夫人)マヒデブラン妃(篠原版、ギュルバハル)や、他のハレムの妃たち(立場は女奴隷、妾(ジャリエ)、と呼ばれる)そして、スレイマン帝とヨーロッパ諸国の外交と戦争、の歴史絵巻です。

まぁ、トルコのハレムって…一夫多妻も良いトコですからね。皇帝(夫)一人に妻600人前後いたらしい。凄いもんです。

どちらも面白い。トルコドラマ版は、マヒデブラン妃の夫をヒュッレムに取られた悲哀が良く描かれています。それ以外の恋愛面はイマイチ、かな?

恋愛面は篠原版の【夢の雫、黄金の鳥籠】の方が捻ってます。まず、ヒュッレムは、スレイマン帝ではなく、イブラヒムが秘密の恋人ですし。しかも、新刊10巻目では、その秘密の恋人、イブラヒムと対立していく…これは事実です。後にヒュッレムはイブラヒムを殺すらしい(笑)

又、皇帝妹ハティージェは、イタリア商人との恋に破れ、渋々イブラヒムに嫁ぎますが、トルコドラマ版はアッサリ相思相愛、これも捻りが足りない。

篠原千絵さん、流石【天は赤い河のほとり】の作者ですね。【天河】は熱狂して読んだので。

ただ、トルコドラマ版のヒュッレムは、野心満々ですね。まぁ実際にはこうかもな、とも思います。ただ、最初からあんまり反抗的で、視聴者としては共感出来ませんが。

大体、ハレムなんて、女たちの戦場な訳ですよ。皇帝の寵愛を競ってる。唯でさえ周りはライバルです。そこで周りの女性陣とあんまり正面切ってケンカをしてはダメなんですよ。特に第一夫人(マヒデブラン妃、篠原版ギュルバハル)には頭を下げなければ。

寵愛を頂いて間もなくなんて、立場がまだ弱い。この世界は、『皇帝の寵愛を得、男子を生み、その子が次期皇帝になる』事でようやく地位安泰、だったみたいですし。

正面切って第一夫人とケンカをするは、一番まずい。相手は正妃なので、立てなくてはならないんです。目上ですから。

そうしてハレム内でうまく、立ち回っていく。周りを味方に巻き込んで…です。政治的に立ち回るんです。

実際の歴史上のヒュッレムは実に賢かった女性のようです。マヒデブラン妃を押しのけ、自分が皇妃になった人です。実はオスマン・トルコ帝国で、正式の皇妃に初めてなったのはこのヒュッレムだったよう。

マヒデブラン妃も第一夫人、とは言っても立場は女奴隷です。スレイマン帝より以前の皇帝は全部、生涯、独身皇帝です。無論、寵姫は沢山いたけれどネ。

そんなヒュッレム妃が周りをそんなに敵に回したかな?と思ってしまいます。そういう処は篠原版の方が、『賢いヒュッレム』と言えますね。

最も、ヨーロッパとの外交、戦争面はトルコドラマ、中々です。又、衣装や宮殿等、実際の当時の再現そのまま、という話ですね。

ともあれ、どちらも見どころ満載!です。

ちふれより

『Radio365』【まりこの世の中拝見!】アーカイブスオンエア中!

【まりこの世の中拝見!】




このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 海外ドラマ【オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~】と【夢の雫、黄金の鳥籠】(篠原千絵著)
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

『ルポ 難民化する老人たち』(林美保子著)を読んで…

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 『ルポ 難民化する老人たち』(林美保子著)を読んで…
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

『ルポ 難民化する老人たち』(林美保子著)を読みました。まぁ最近の“格差、貧困、ワーキングプア”の類いのテーマのモノですね。ここに出てくるのは、この貧困問題の昭和世代の方々。

まぁ確かにこういった人々もいて、大変なんだな、と言うのは解ります。昭和世代のお年寄りが全て“恵まれた富裕層”ではないでしょうし…特に自営業の国民年金の方々は大変みたい。後半の《狙われる老後資金》も迫力あり。証券会社とか先物とか銀行とかが、80過ぎたお年寄りを狙って損になる投資を(騙されて)させられる。意味わからずハンコをつかされる処は身が震えます。こんな契約って…アリなの!??

ただ、あの…なんですよ。

ここに出て来る《仕事が無い~フリーランスの末路》は、一寸あれっ?という感じです。ライターと、カメラマンのご夫婦が出てくるのだけれど、これって何故仕事にあぶれてしまう訳???ネットを使えば???と思っちゃいます。

ライターさんなんて、一番、潰しが効くんですよ。雑誌記者とか、フリーライターの人達って…ブロガーとかアフィリエイターになれば??って思う。カメラマンも同様。

デジカメ撮影した作品をインスタグラムにアップ。それでバナー広告等で収入を上げる方法はある筈。YouTubeと一緒ですよね。ご夫婦でそういうサイトを作ったって良い。

マスコミの世界の人々なんて、一番、ネットに移行すれば仕事にあぶれない。最も、ライターさんや雑誌記者さんはハナから記事を一本書くたびに“原稿料数千円~数万円”得ていたらしいので、自力で立ち上げたブログ(バナー広告は、グーグルアドセンスに申し込めば一番簡単です!)は最初の頃は収入なんてホントに微々たるものでしょうけれど。100円も行かないんじゃないかな???

読者獲得の営業は全て“自助努力”“自己責任”です。

ブロガーとかアフィリエイターって人昔前は“イカガワシイ”って言われていたけれど、これ、全然如何わしくないんです。昔の雑誌記者さんやフリーライターさんがやっていた事なんですよ。コラムニストとかね。あったでしょ?そういうの。

ブロガーとかアフィリエイターってね、昭和のライターさんがやっていた事をそのまま個人でやっている、と言う事なんです。ライターさん達は、雑誌とかが媒体だったけれど、こっちはネットが媒体。

ブログと言うのは、デジタルの個人雑誌を発行していると私は捉えてます。だから、ブログ記事、という言い方をし、ブログ記事の更新、という言い方をします。更新と言う言い方はIT用語だけれど、ブログ記事を書く、という言い方もしますよね。

これは、昭和の雑誌記者さんやライターさん達が、“原稿で記事を書く”と言うのと一緒です。ブロガーやアフィリエイターと言うのは、昭和のライターさん達と一緒なんです。

私ちふれ、このブログ記事だって、結構真面目に書いています。読者さんも意識してますしね。ライターとしては素人だけれど。

ここで、“書く媒体が減っている”と言っているけれど、それは紙媒体の話。デジタルの世界であれば、無限に挑戦できます。しかも費用は結構安いです。私のこのブログにしても、維持費は“一年間で5000円位”一ヶ月400円前後です。決して高くない。

ブログだっていい加減な気持ちや、いい加減に書いていたのでは、読者さんはついてきてくれません。やっぱりきちんと真面目に取り組まないとね。

紙書籍だって、商業出版が厳しいのなら、自費出版と言う手もありますし、自費出版本をネット通販、Amazonは扱ってくれます。マイナー本の著者んは「Amazonは既存の出版社が扱ってくれない作品でも扱ってくれる。有難い存在」と言っている人もいます。

Amazonは『e託』がありますね。

マスコミの世界の人なんて、いくらでもネットで活躍出来るんですよ。

ちふれより

『Radio365』【まりこの世の中拝見!】アーカイブスオンエア中




このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 『ルポ 難民化する老人たち』(林美保子著)を読んで…
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加