先日、さる住宅問題のシンポジウムに…

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行って来ました。

そこでの住宅問題研究の先生(某国立大学大学院の教授先生です)にお話を伺ったのですが、いやー、昭和時代の大人たちの考える発想の強かな事!

特に企業のビジネス社会ね。世のサラリーマンの男性陣を会社に縛り付け、“社畜”にする発想とはこういう感覚なのか?ですよ。ホント。

戦後の日本社会が、企業の資本主義をメインに発展してきた事は解りますよね。その企業の発想なんですが…、ズルいとしか言いようがない(笑)

戦後、住宅政策が“持ち家志向”なのは皆さま、ご存知ですよね。何時かは夢のマイホームで、賃貸住宅はまともな住まいじゃない扱い。

世の大卒サラリーマンが企業に就職し、結婚、出産、マイホームのローン…で、ローン払い終わって住宅すごろくの“上がり”です。

で、何でこうなったか???

この先生の仰るには

「サラリーマンに結婚と共にマイホームのローン契約(35年の長期ローン!)をさせる事により、男は会社を辞められなくなるんだよ。例えば、生涯賃貸で良いとなれば、男は会社を辞めても起業したいとか、多少収入が下がる&不安定でも、人生そっちの方に行く。又、妻もキャリアなんかより、短大卒の(特に手に職などない)専業主婦の方が良い。妻の人生も夫に抱えさせることにより、男は“社畜”にならざるを得ない。こうやって男を会社に縛り付けていた」

ナルホドねぇ…。上手い事考えるものですね。経営者って…。

だからサラリーマンが、結婚、マイホームを買った途端に“転勤”やら“単身赴任”やら…つまり安心してコキ使える訳。

生涯賃貸とか、キャリアの恋人と同棲とか…“会社を辞めても大丈夫なライフスタイル”は、会社にとっていつ裏切るか(辞める事)解らない相手。

こういうライフコースは信用できないと“サラリーマン社会”が考えてた訳。経営の論理でね。

辞める社員なんか、なるべく減らしたいし…。

こうして、“安定した大企業に40年勤務”のサラリーマン(裏用語で社畜)が出来上がります。だからね…

『マイホームを購入しない人生』『生涯賃貸はいい加減で無責任(そりゃ、社畜としては無責任になりますとも!生涯骨を埋める予定無いんだから、でも、社会や人生に対しては無責任ではありません!!)』

こういう価値観って、かなり一方的なんです。結構ヘンなマインド・コントロールにかかってる。

『企業に生涯、骨を埋めるのが良い』と言うマインド・コントロールです。

会社が全てではありませんし、ヘンなマインド・コントロール、いい加減、解きましょうよ。

ちふれより




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コレクティブ・ハウジングって知ってますか?

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この前、一寸住宅問題のシンポジウムにまた、行って来ました。そこで出て来たのが…コレクティブ・ハウジング!

コレクティブハウスって何?

一言で言えば、『共生する暮らし』 以前、シェアハウスに住んでいた事のある私ちふれとしては、結構興味ある住み方です。だってこれ、シェアハウスの応用発展バージョンなんだもん。

シェアハウスは。キッチン、バス、トイレと言った水回りが共有。が、コレクティブ・ハウスはキッチンバストイレと言った水回りはあくまで専有としつつも、大きな共有のリビングダイニングのようなコモンスペースあるといった感じ。

まぁ、シングルの住まいとしては、ユニットバス&ミニキッチンは個室についているが、それ以外に共有の大きなシステムキッチンやらダイニングがあり、ハウス全体でのパーティやらお食事会やらイベントが出来る。又は高齢者やら障がい者も周りが助けながら生きられる、と言うもの。ハウスルールも皆で話し合いながら決めるらしい。

これ、良いんじゃないかな?私ちふれも住んでみたい感じ。

シェアハウスはコミュニティがある、という部分では非常に良いんだけれど、反面人間関係に縛り付けられる。シェアハウスだったら個室にミニキッチンだけは欲しいですよ、私。食事の自由が無い部分があるんです。シェアハウスは。

ミニキッチン、と言った所で、直火は不要。ドン・キホーテ等でIHは自前で用意できるしね。オーブンレンジだってある。ただ、欲しいのは、“水”“湯”“小さなシンク”のみで充分!

後、個室にユニットバスは要らないから、共有のコモン・スペースにスパ施設が欲しいですね~スーパー銭湯みたいなの。フツーの銭湯でもいいけれど、ジェットバスとジャグジーバスが欲しいちふれです。寝湯も良いかな~ワンルームのユニットバスなんて、要らないから、ホント。今銭湯行ってるもの。トイレと洗面所も共有で良い。

考え出したら、楽しくてキリがない(笑)でも、掃除やメンテナンスも話し合って自分たちでやるそうです。まぁ、そうでしょうね。

一度、見学したいちふれでした。

ちふれより

《Radio365》の【まりこの世の中拝見!】アーカイブスオンエア中!

【まりこの世の中拝見!】




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父と家の話になりました…

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珍しく、ウチの父が、私の部屋に来ました。実家のパラサイトシングル状態で、居心地が悪くなり、私が実家をオン出て数年。

父がウチの部屋を見回し、

「お前、こんな部屋でいいのか」(悪かったですね~こんな部屋で)と一言。

私は「何もこの部屋に不満ないよ。部屋が狭ければ、モノを処分すればし良いしね」これは私のホンネです。父は、『結婚して、マイホーム買って、子供育てて…』のバリバリの昭和派。マイホームが要らない、という私の価値観を理解できない様です。

私は父に『マイホームって言うけれど、家買うってややこしいじゃんか。大きなものを所有するって、固定資産税とか大変だし、維持費だってかかるんだよ。賃貸ならば、そういうのはみんな大家さんに押っ付けられるんだよ。古くなったら“引っ越しま~す”が出来るし。収入減の時だって引越せば良いし』

と持論を展開。父は「賃貸はな、老後が惨めなんだ。年寄りに部屋を貸さないしね」そう、いまはそうですね。でも将来、少子高齢化で年寄りばっかりの時代にそんな事、言っていられる???それに、逆に言えば、“生涯賃貸”のライフプランコースを社会的に提示すべき。独居老人をきちんと社会で最後をみとれば問題ない。公的な居住権をきちんと国が保証するんです。そうすれば問題ないはず。そういう社会、作って欲しいんだけれど。

大体、一戸建てって掃除が大変なのよ。部屋数が多くて広くて…。掃除だけで一日終わっちゃう。庭の手入れだってしなければならないしね。この前、シェアハウスのお試し宿泊に行ってきたけれど、運営されている方は

「もう、ホント、掃除が大変、私一日掃除係みたい…特にお風呂とか水回り。私、銭湯が好きだから今でほとんど自分の家の風呂の掃除、した事ないのよ。こんなに大変だと思わなかった!」と仰っていました。そう、不動産を所有する、と言うのは本当に大変なんです。財産に対する責任、と言うやつね。維持管理コストメンテナンス…。

これがマンションだとさらにややこしい。マンションって集合住宅でしょ!?と言う事は、建替えやリフォーム等は、他の住人と“共有”な訳。話、纏まるの?コレ…って感じ。今、マンションがアブナイっていう話もよく聞くけれど、結局、コレでしょ!?古くなって修繕が必要。でも、修繕で話が纏まらず、ノビノビになるうちに、本当に建物がヤバくなってくる…。でも住人は年寄りばかり。早い話が“自分が死んでから建替えてくれ”と思っている…。

こうなると『不動産の財産を持たない』と言うのは、大きな自由がある、と思います。資産は現金や有価証券、貴金属のみ。これが手軽なんじゃないかなぁ???

考えてみれば、財産の中でも不動産はややこしい。そして即収入になる訳じゃない。不動産は『資産運用』しなければ、メリット無いんです。健康損なって、ケガや病気した時、治療費を“土地建物で支払う”事は出来ませんしね。病院も鍼灸院も、“現金で払ってください”となる訳。

そんなややこしいモノ、どうして持ちたい訳???

そりゃあ解ります。遥か彼方の昔から人間は土地を巡って争ってきた。鎌倉時代の武士だって“土地の所領問題”でしょ!?ヨーロッパの植民他だって、植民地争奪戦やってきた。旧約聖書の世界だって、ユダヤの人びとは、“自分たちの土地”を求めて何百年も流離ってきたんです。

けれどね。人間、本当に必要なスペースってどの位あるの???今の時代、みんなモノを持ち過ぎているんです。要らないモノ持って、所有して、モノを保管しておく場所のスペースが必要になり、その為に土地を所有する…何か本末転倒です。

人間、“起きて半畳、寝て一畳”って言葉があります。人間、最後はこれなんじゃないかな?と思います。ドミニック・ローホーさんではないけれど“禅の思想”で言えば、庵みたいな部屋で快適なんですよ。ましてやこのデジタル社会だし…。

日本人は昔から“禅の思想”はあった筈なんです。それを思い出せば?と思います。

ちふれより




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住宅問題関連のさるシンポジウムに…

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行って来ました。そしてそこでは、何と私ちふれ、動画撮影担当!に割り当てられました。

というのは…私ちふれ、結構スペックの高いPCを所持しているから(笑)しかも、小型のモバイルPCで、ネット回線もモバイル所持。

これで動画担当出来ると言わずして、誰が出来る!と言う訳で、セッセと取りまくった三時間半。

動画撮影三時間半ですよ。三時間半。コレって私のPC、データ容量、すごく重くなっちゃうんだけれど…。

撮りまくった動画、今クラウド保存掛けているんだけれど、何せ重い($・・)/~~~同期すれば、関係者の動画編集担当にアッサリ渡せるんですけれどネ。

兎に角、クラウド保存、格闘してます。

ちふれより




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知り合いのシェアハウス運営…

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知人の運営しているシェアハウスに行って来ました。シェアハウスは私ちふれ、以前住んでいた事があり、まぁ『お試し宿泊』みたいなものですね。

そのシェアハウス、管理会社さん(と言っても女性一人で経営)営利目的というより、只今大量発生中の年収200万以下の非正規雇用のフリーター達の受け皿みたくしたいみたいです。やや感覚はNPO法人みたいなものかな?

首都圏郊外の某ターミナル駅徒歩六分の場所にありました。オーナーさんは、典型的な戦後の正社員サラリーマンご家庭みたい。家族最大では五人(でも恐らく、大部分の期間は四人家族)で住むには勿体ないほどの大きな家、大きなシステムキッチン、作り付けの大きな収納棚…そして阪神大震災後に建てられたからか、耐震等もしっかりしている…オーナーさんが、“解体したくない、このまま使ってもらいたい”と言うのは良く解ります。建てられて15年前後と言うのは、まだまだ新築です。

オーナーご家族の方の中に、お年寄りがいたのか、家中バリアフリーが効いていました。あちこちに手すり、自動ドア…です。が、同も場所が都会からやや遠い…。交通費も込みも多い派遣とかの非正規雇用って都会に住みたがる傾向があります。郊外だと交通費が痛いんです。

このシェアハウス、人生現役世代のフリーター群より、アパート一間とかに住んでいる年金世代のお年寄りに住んで貰う方が良いんじゃないか?私ちふれはそう言ってみたのですが、管理会社さんは

「お年寄りでも全然構わないんですが、身の回りの事は自分で出来る人に限るんですよ。介護が必要だと入居はダメ。介護専門のシェアハウス(グループホームみたいなの)は介護士さんのお給料が払えません。これでギリギリなんです」との事。中々難しいですね。元気なお年寄り、とすると“シルバー人材センター”で働いているお年寄りなんかは良いんじゃないか、と思います。働いていれば、身の回りの事は自分で出来ると言う事ですからね。シルバーで働いている人で、賃貸に住み、結構生活がキツキツの人だったら喜んで入居しそうです。

それにしても、四人で住むにはかなり広いです。戦後の高度経済成長の、大量生産、大量消費…etc.を絵に描いたようなお宅でした。モノがたくさんあれば、収納場所は沢山必要ですものね。オーナーさんは最大五名家族なのに、シェアハウスの収容人数は8名です。部屋を区切って、少々狭くし(でも建築機基準法はちゃんと守ってますよ!)家賃を下げる方針です。家賃は2~4万台、一番小さな部屋(一番家賃が安い)は若い女の子の入居者が入ったそうです。光熱費と管理費は全て込みで1万円。つまり家賃+1万が月々の住居費です。

シェアハウスで一番ややこしいのは、人間関係。つまり、運営者サイドでハウスルールを独自に作らなければならないが(しかもかなり細かく!)衛生観念とか、清潔度の度合とかは一人ひとり違います。あまり衛生面うるさいと周りから浮いちゃったり…汚くて文句を言ったら「アイツはうるさい奴だ」ってなったり…難しいです。

シェアハウスの理念、というか、成り立ちは

『都会の立地条件の良い処に、安い家賃でどうやったら住むか?』と言う問題解決の感覚があります。そもそも都会は家賃か高い!住居費のコスト削減ですね。従ってシェアハウスは“都会のモノ”なんです。

話は変わりますが、地方がこれだけ衰退してしまった原因の一つに“地方が車社会”と言うのがあると思います。車を持たなければならなければ生活できない場所は、“住みたくない場所”なんですよね。地方がもっと公共の交通機関(電車、バス、都電、市電等)が発達し、夜23時過ぎまでバスが走っていたならば、地方はこれだけ衰退しなかったと思う。“車を持たなくて良い社会”って大事なんです。今からでもいいから、地方に電車やバスを走らせるべきだと思いますよ。そうすれば人は戻って来る。人間の“足”は大事なんです。車を一人一台なんて、生活コストが掛かりすぎる。

都電(路面電車、チンチン電車ともいう)だってそう、高度経済成長のさ中、1960年代に美濃部都知事により、大半の東京の路面電車が廃止されました。理由は、“トロトロ走る路面電車が乗用車の邪魔だから”。私から見れば、乗用車がジャマなんだけれどね。

その路面電車、今見直されていますね。最も色々問題は残っているみたいだけれど。

高度成長は、自動車産業を保護し過ぎた。公共の交通機関をもっと見直すべきなんじゃないかな?

ちふれより




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断捨離…紙類編

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断捨離中で、紙類はうっかりすると良く溜まりますね。特にDMの類い。ヘタしたら、外から帰ってきて、郵便受けやメールボックスに入ったものを、リビングのテーブルの上にポンと放置しておくと、確実に溜まります(笑)

紙類は要不要をきっちりと最初に仕分ける事が大事ですね。最初に放っておくと後が大変!です。最近では大分ペーパーレス化が進み、ネット通販など、DMはメールで来ますが、まだ紙DMで来る処もあります。

DMを全く見ないミニマリストの方もいらっしゃいますが、私ちふれは、DMを一応、見てます。一応見て、処分。

確かにDMを見ていると、購入したくなってしまう部分、あるんですよね。でも私は内心「買わないぞ」と心に誓いながら見ていますので、うっかり購入、という事はまずありません。

DMは「買わないぞ」と思いながら見るのが良いと思います。たまーに、購入するモノもありますし。購入したら、DM処分。

又、公官庁関連の重要文書も来ます。これは、
①ずっと取っておくモノ
②一時保管しておくモノ
③不要で直ちに処分するモノ

に分かれます。と言うより、DMも含め、全ての郵便受けに入っているモノはそうですよね。携帯電話等の申し込み時の契約書、申込書も、解約したら処分!です。

紙類のDMチラシで多いのが不動産関係。分譲マンションのチラシ等、住宅関係は紙DMが非常に多い。あれ、意味あるんですかね???ネットでPRした方が早くないか???

不動産関連は、他のジャンルと比べてダントツに“昭和感覚”の業界だそう。まぁ、賃貸も大家さんは昭和世代だからかしら???ウチのアパートも管理会社は固定電話のみでメールアドレス一つありません。あまりの“昭和度”にこっちは「…やれやれ…」ですよ、ホント。

最も断捨離、とか、モノを買わない、とか、ミニマリスト、とか流行ると、不動産業界にとっては都合が悪いのかもしれないけれど。ユーザー、顧客が“小さな住まい”で済むとなれば、事業用、住宅用、共に、スペースが不要となり、不動産業界は売り上げが下がるからね。大きな家が売れなくなるし。

不動産屋さんなんてのは正しく、店舗スペースなんて不要なんですよ。今の時代は。コワーキングスペースか、シェアオフィスで済む話。それをわざわざ駅前の立地条件の良い場所に店舗を構え、社用車を持ち、広告PRも紙のDM…コストのムダが多すぎる!

それらのムダ遣いのコストが全て、高額な手数料に還元される訳。こっちは腹立ちますよね。

ともあれ、紙類のDMはなるべく早く処分しましょう、と言う話でした。

ちふれより




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地方の過疎化について…

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現在、私ちふれはさる事があり、とても住宅関連の社会問題に興味があるのですが、首都圏(主に東京)の家賃がべらぼうに高い反面、一寸郊外に行くと家賃は下落傾向になります。
東京は高くても、千葉、埼玉、神奈川…辺り、埼玉だったら、大宮や川越周辺ですか。ワンルームなんて、家賃2万と言うのも結構ある。流石に駅からバスだったりしますけれどね。

大家さんにとっては、家賃収入が見込めるのって、今の時代、最早東京だけだったりするようです。地方の方に悪いけれど。

逆に言えば“不動産所有”していて資産価値は、地方には無い、と言う事。地方の老親が無くなり、都会に出て来た息子や娘達(これも中年(笑))が相続して…使い途が無いのに、固定資産税がかかる、という現実。

一体何故地方が資産価値が無くなってしまったのか?皆が地方に住みたがらなくなった訳は?

この答えの一つに私、『地方はマイカーを一人一台所持しなければ住めない』事があると思うんですよ。マイカーって軽自動車でも維持費がかかる。

車持たなければ、お金かからないって思います。東京や大阪は、公共の交通機関で済む。

昭和の高度経済成長期、時の政府は『大量生産、大量消費』を勧めた。『消費は美徳だ』と言う言葉も流行りましたよね。国民にやたらとモノを買わせたがり、モノを持たせたがった。最大のモノが“マイホーム”と“車”。どちらも図体が大きいです。

マイホームとか、マイカーとか、こういう図体の大きなモノって、こういう産業の景気が良くなれば、日本経済の景気が良くなる訳です。家も車も作るのに雇用が促進され、大人数が稼働する事になる。今も自民党政府はこれをやってますよね。

要するにマイホームとマイカーを持つように国民に仕向けられた。

東京の都電(チンチン電車、路面電車ともいう)なんてこの最たるものですよ。東京の美濃部都知事でしたかしら?
「乗用車が走るのに邪魔になるから」と都電の大半を廃止。今走っているのは都電荒川線と、東急世田谷線位なもの。

公共の乗り物を廃止し、乗用車を優先した位だから。

この感覚で全国的に“車の売り上げがある様に”政策が取られた訳ですよ。従って地方だって同じ。公共の乗り物を行き渡らせよう、なんて考えなかった。

だから地方は、電車やバスが“一時間に一本”は当たり前、車持たないと生活できない場所にされた。

このツケが今、回ってきていると思うんですよね。だって東京に来れば、車要らないもの。非正規雇用が四割、と言われているこのご時世。何を好き好んでコストのかかる車持ちたいか?ですよ。従って地方の若者が都会に出たがる。

又、非正規雇用の仕事って第三次サービス業なんです。スーパー、コンビニ、ファミレス、ドラッグストア…etc.どうしてもこういう職種って人の集まる処に需要が出来ます。フリーターの仕事は都会にこそあるんです。まぁ好き好んでフリーターになる訳では無いだろうけれど。正社員の口だって同様。

イケハヤさんみたく、逞しきベンチャー精神で地方で仕事を作り出している人は別。あの位の逞しさが無いと、地方では生きてゆけないと言う事です。

地方がもっと公共の交通機関が発達していれば、こんなに“地方消滅”なんて言われなくて済んだんじゃないかな?どんな田舎にも、15分に一本は電車やバスが走っていて、車持たなくても生活出来れば、もっと地方に留まったと思う。

人が留まれば、そこに生活のインフラ需要が生まれ、仕事の需要が生まれる。こんなに惨憺たる状況にならずに済んだ。

高度経済成長時代の“自動車産業の過保護”が、今の地方の過疎化を生んだ大きな原因の一つだと思いますね。

ちふれより




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