面白かったですね!
世界的に知られた作品を面白く魅せるのは、中々難しい事だと思います。
その辺、流石ディズニー作品。
内容、ストーリーはよく知られていますし。
特に際立って迫力あったのが、ケイト・ブランシェット演じる継母。
意地の悪さ、迫力あること~(笑)
ケイト・ブランシェット自身、この作品の撮影を“面白く演じたわ”と仰ってます。
継母の気持ちが解る気がする…と。
結構忠実にエピソードを描いてます。
何故“シンデレラ”と呼ばれるようになったのか?
何故、継母はあれほどシンデレラを苛め抜いたのか???
きっちり描いてる作品です。
シンデレラは本名はエラ。
石炭の事を“シンダー”と言うんだそうですね。
日夜働き、暖炉の傍で仮眠をとっていたエラは、顔に炭が付いてます。
それをあざ笑った義理の姉が“シンダーエラ”(炭のついたエラ)がなまって、“シンデレラ”
かなり侮蔑の言葉です。
そして継母の意地悪…。
ケイト・ブランシェットの存在感が迫力あります。
流石、【エリザベス】の主演女優ですよ。
美しく艶やかに着飾り、たっぷりと魅せてくれてます。
リリー・ジェームズはイギリスのドラマ【ダウントン・アビー】のローズですね。
因みに、【ダウントン・アビー】のメイド、デイジー役のソフィー・マックシェラが、義姉のドリゼラで出演してます。
【ダウントン・アビー】から2人も!ですね。
で、継母に話を戻すと、継母トレメイン夫人が本当に対抗意識を抱いていたのは、シンデレラの亡き母だったんですね。
つまり夫の愛をシンデレラの母から取り戻したかった…。
シンデレラのパパは、先妻亡きあとも、トレメイン夫人を娶りながらも、先妻を忘れていなかった感じです。
亡き先妻の忘れ形見であるシンデレラを夫が可愛がれば可愛がるほど、悔しかった…。
未だ夫の気持ちは亡き妻にあると。
シンデレラ父子のやり取りを、物陰からそっと見つめるトレメイン夫人の悔しさそうな表情をケイト・ブランシェットは見事に演じています。
そしてシンデレラが…美少女なんだ、コレが(笑)
最初にエラ(シンデレラ)をみたトレメイン夫人の言葉
『あんなに美しいお嬢さんがいらっしゃるなんて…あなた、仰いませんでしたわ』
『ああ、亡き妻によく似てるよ』(←シンデレラパパも無神経な発言)
トレメイン夫人、『悔し~い!』ですよね…。
かくして、トレメイン夫人がエラを苛める土壌は揃ったのであった…。
ケイト・ブランシェット、最後まで見事です。
何かこの映画、リリー・ジェームズより、ケイト・ブランシェットを見せてる感じかな?
リリー・ジェームズ、可愛いけれど。
リリーはこの作品の為に、セッセとダイエットに励んだのだとか…ご苦労様です。
見せ場の舞踏会のブルーのドレス、美しかったですしね。
ともあれ、よく知られた作品であるのに、十分楽しめる作品です。
ちふれより