以前から少しずつ話している事ですが、私は『芸術とエンターテインメントは違う』と思っている一人です。
芸術、というのは、かなり、マジメな文化、というか、謹厳実直、厳か、という雰囲気。
バッハの楽曲なんてその最たるものですよね。
【マタイ受難曲】とか…あれは宗教曲か(笑)
結構難解で、所謂“ラクに理解出来るものではない”“観客を選ぶ”という事。
世界的ピアニストの今は亡き中村紘子先生は上手い表現で仰ってましたね!
「クラシック、というジャンルは、お客さまにも修行を強いる世界なんです」と。
そ、観客にも修行が必要。
そういう意味で、徹底的に“選民思想”で成り立っているとこがあります。
これを差別非難するかどうか???
文化に“平等”はありません。種々の意味において…。
私はあらゆる文化表現活動は、芸術とエンタメの“両方の側面がある”と思っています。
但し、芸術とエンターテインメントは、文化の両極で、右に行けば芸術、左に行けばエンタメ、というような…???
芸術的要素が強いか、エンタメ的要素が強いか?なんです。
クラシックに限らず、古典芸術、古典芸能、と呼ばれるものは、大なり小なり“封建的”“階級社会的”です。
歌舞伎の世界だって封建的ですよね。
梨園の子に生まれなければ、歌舞伎役者になれない、梨園の子に生まれても、女の子だったらやはり諦めなければならない、なんて。
でもそういうしきたりなんですよ。
バレエの世界だって本場はホンっと、封建的で選民思想的です。
ワガノワバレエのような、ロシアの名門バレエ学校なんて、バレエを始めるのに、入学試験があり、“バレエに向いた子”しか入学できないみたい…。
体形、骨格、骨や筋肉の付き方をDNAレベルでジジババの世代から調べるそうで…凄いもんです。
本場ヨーロッパには、“趣味のお稽古のためのバレエ教室”と云うのが無いらしい。
コレが“芸術”
一方、エンターテインメント、というは“大衆向け”とは言われますが…実際には、『大衆でない』人には付いて行けない所があります。
エンタメの世界だって、決して『誰でも入れる』場所ではありません。
あれだって人を選んで、観客を選んでます。
そして、一見大衆的に見える作品にも、実はもっと深いモノがある…という作品も多々ありますよね。
特に映画なんか。
一寸最近、YouTubeチャンネルを始めたので思っていた事を書いてみました。
ちふれより