エフゲ―ニャ・メドベージェワとアリーナ・ザギトワの二人、凄いですよね~
ああいうのを見るたびに『天才とか、才能あふれた人っているんだなぁ』って思います。
無論、彼女たちだって才能だけじゃないですよ。人一倍の努力、していると思う。
稽古量だって半端じゃないし。
環境的にも恵まれていると思う。
と言うより、ロシアと言う国自体が結構フィギュアに熱入れてます。
何せ北方の雪と氷の国。そして、フィギュアの先輩格、というか、似たもののジャンルとしてクラシックバレエがあります。
バレエはロシアは…お家芸、お国芸です。
ワガノワメソッドがあり、キーロフバレエやボリショイバレエ、マリンスキー劇場…そして何より『三大バレエ』作曲した、チャイコフスキーはロシア人です。
これで氷上バレエとも言えるフィギュアスケートが強くなかったら…ロシアじゃない。
だからメドベージェワとかザギトワと言った才能あふれた少女たちが出て来て当たり前なんです…が。
彼女たち見ていると“才能”と言うものの不公平、不平等さにため息が出て来ます。
ある程度、フィギュアスケート選手として頭角を現している者だったら、努力なんてして当たり前なんです。
努力して当たり前の世界…でも、あれだけの美しさを表現できるか???
応えは否です。
努力しても手に入らないモノがある、と思う。
フィギュアスケート選手として求められている事に…体形、骨格があります。
丈夫ですらりとした手足…これは、努力では限界がありますね。
2人とも、足の長い事…そして頭が小さい。
まるで七頭身か八頭身…頭が小さく、胴が短く、足が長い…。
これは努力だけではありませんね。
日本のかつてのフィギュア選手に伊藤みどりさんがいます。
アルベールビル五輪の銀メダリストの方です。
が、145㎝と小柄で典型的な日本人体形の彼女は、フィギュアスケーターとしては…ハンデですね。
見ていて切なくなります。あれでよく“銀メダル”取ったと思いますよ、ホント。
彼女の技術の高さですね。
実際、物凄いハングリー精神の方だそう。
後のトリノの金メダリストの荒川静香さんの事を伊藤みどりさんはこう評しています。
「私に無いとても良い物を持った選手だから…それを持ち味にして頑張ってほしいです」
「正直、羨ましいです…」
荒川静香さんはすらりと背が高いかたです。
イナバウアーの美しさ、とても評価されましたよね。
そう、体形や骨格は“才能”なんです。
“才能”と言うモノの不平等さ、不公平さを感じます。
そしてそれがいかに残酷かと言う事もね。
フィギュアスケートだけでなく、クラシックバレエの世界でも、日本人の女の子がバレエでヨーロッパ留学でもしようものなら…コンプレックスの塊になるそう。
そりゃ、そうですよね?だってあちらは何と言っても本場。
ましてやワガノワ等の、ロシアの名門バレエ学校等は、バレエを始める最初の時点の入学試験で、三代前のおじいさん、おばあさんの頃からの体形や骨格、足の開き具合が審査対象になるそう。
だからあれだけ八頭身のダンサーが出来る訳です。
誰でも(お金さえ払えば)お稽古が出来る日本と違うわな(笑)
才能、と言うのは…残酷ですよね…。
ちふれより
PS…今、某一等地の泰明小学校のブランド制服が問題視されていますが、あの程度の選民意識、エリート意識、大した事じゃないじゃないって気がします。逆に、非難している人たちは“その程度の格差も認められないの?”って思っちゃいます。この“才能の世界の格差”を見るとね…。